Opaline News

03 Feb 2014

ギャファー デュロシ リーズ(リノ •タリアピエトラ、マイケル・シャンキー 参照)では、ガラスの色のみに拘らず、ガラスの作業特性や性質に注目したことにより、傑出した成功を成し遂げました。この度、デュロシリーズに続き、新しい アラバスター/ オパール シリーズ#160~168をご紹介させていただきます。リン酸系オパールの特性を生かすことで、今までは不可能であった低温度での作業が可能となり、吹きガラス用としては史上初。

 

第一に、当社は競合他社のリン酸系オパールを基に作られたオパール/アラバスタ ―に見られる過剰加熱よるヒートリングの問題を既に解決しています。ギャファーのアラバスター#190は、グローリーホールでの過剰加熱によって生じる透明度のばらつきがありません。

 

次に、フッ素系オパールの硬いシャープな色合いとは対照的な柔らかいパステル調の色を取り入れました 。リン酸系オパールは、優しいパステル調の色にとても適しています。

 

リン酸系オパールには興味深い歴史があります。

14世紀のシリアとペルシャガラスを起源に、乳白色剤としてリン酸が使われだしました。以前、ヨーロッパでは 、金赤ガラスの復活を主に担当していた偉大なガラス科学者ヨハネス•カンケルの骨灰をリン酸カルシウムのように用いるオパールガラスの研究が、リン酸系オパールの起源とされていましたが、実はドイツの錬金術師が17世紀の終わり頃にイタリア人から知識を得ていたとされています。ヴェネチアは15世紀の終わりまでシリアを支配していたマムルーク王朝と緊密な取引関係を持ち、リン酸塩オパールのレシピのための仲介を行っていたことも明らかにされています。

 

カルケンと同年代のベッヒャーは、乳白色のガラスは人間の骨によって精製されるという事実に圧倒されたと、彼の書いた素晴らしい名前の本“地下世界の自然学”にこう書いています:

 

 

“ああ、私はこの自の生涯によって疲れ果て、乾いた骨を共に捧げるであろう、これは私の最期の勉め、そして、これは変わることのない永遠の富、柔らかな色合いを持つガラスとなる。身震いするようなスイセンの乳白色の趣、わずかな時間しか姿を現さない、キリストの復活と啓示の日のように、それはまるで偉大なる神の創造となる。”

 

 

ベッヒャーは、粉末となった人間の骨を小さな薬瓶で持ち運び、このようなおぞましい驚くべき発見が悪用されないかと、この発見の公開にとても消極的でした。

 

特に17世紀と18世紀のボヘミアでは、動物の骨を使ったガラスが普及、(このタイプのガラスはベネチアガラスとして知られていました)このガラスは、当初流行っていた一般的な中国の磁器、ボーンチャイナを模倣する為のものでした。20世紀初頭の海の鳥の糞(グアノ)は、リン酸カルシウムの源としてよく用いられていました。しかし、ガラス作りの産業化以来、低膨張ホウケイ酸ガラスの、オーブン皿、鍋などの製造を除き、リン酸オパールガラスは、ほぼ排除されてしまいました。ソフトリン酸オパールガラスの製造する上で、 簡単に失透する傾向と、大きな結晶の生成を抑えるために、高い焼成温度が必要とされます。この作業は、溶解炉から色ガラスを巻き取り、ロッドを作る作業員にとって苦痛な作業です。しかし、この行程はその色ガラスを完成させるうえで価値のある作業だと当社は考えております。

 

   

ギャファーガラスは、初めて色むらの無い、鮮やかな色合いのリン酸オパールガラスを、ガラスロッド、チップフォームで販売いたします。このガラス膨張係数は、一般的にスタジオガラスで使用されている透明ガラスと同じで、過熱時に起こる熱リングと不正結晶の心配がありません。

 

 

#190アラバスター以外の新色は下記のとおりです。

 

#160ミント、#161ブルーアイス、 #162コーラル、#163ナイトスカイ 、 #164モーブ、#165ピンクウィスプ 、 #166ピーチ、#167ホットピンク、#168サハラ

Newsletter

Movie